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Q 会員になるのに何か条件がありますか。
A 一つだけ条件があります。それは「家族の同意」です。御家族の協力がなかったら、あなたの「献体」はまず実現しないでしょう。そこで、まず入会申込みの際、ご家族全員の同意を得ていただきたいのです。
家族全員とは、あなたの「財産を相続する方々」と御理解下さい。
Q 家族の同意が得られない場合は、どうしたらいいですか。
A 本人の意思が尊重されますが、家族のご理解・ご協力がなければ、故人のご意思は生かされません。時間をかけて御家族の方と話し合って、その理解と協力を得られるようにしてください。
Q 家族が県外におり、県内に親族はおりません。同意者は県外でもよろしいでしょうか。
A 県外の方でも、親族の方でしたら、同意者になることは可能です。ただ、実際にお亡くなりになられた際に、24時間以内に琉球大学に到着するように御遺体をお迎えに参りますので、遠方の方が最後のお別れに時間が間に合わない可能性がございます。その点もご理解いただいたうえでお願いいたします。
Q 血縁者がいません。どうしたらいいですか。
A まったく身寄りのない方においては、「死体解剖保存法」の法律に基づき、お住まいの所在地の市町村と献体の手続きを行います。ただ、実際は親族がいる場合は、市町村としましても勝手に手続きを交わす事は出来ませんので、ご理解下さい。
親族とは、姪、甥、または姪や甥の子供、従姉妹や従兄弟の子ども達でも同意者になることができます。もちろん、その配偶者も可能です。
Q 献体しても遺骨は返してもらえるのですか。
A もちろんお返し致します。ただし、御遺体をお預かりしてから御遺骨をお返しするまで、約3~4年の期間が必要です。その間、御遺族の希望があれば、遺髪と遺爪をお届けいたします。この遺髪、遺爪で葬儀や法要を行うことも出来ます。
Q 入会をする際に、年齢制限はありますか。
A 入会受付時の年齢には、二十歳(成人)以上でお願いしております。同意者になる方の年齢についても、二十歳(成人)以上でお願い致します。なお、お亡くなりになって献体する時の年齢には、制限はございません。
Q 学生が解剖するのでは、丁重な扱いは望めないのではありませんか。
A ごもっともなご心配ですが、解剖は法律に基づいて、解剖学教授の責任において行われます。担当教授とその下の教員の指導のもとで、学生は感謝の気持ちで解剖します。
Q 法要などは行われるのですか。
A 毎月11月の第3水曜日には、医学部体育館において慰霊祭が執り行われ、医学のために貢献された方々の御霊に感謝を捧げ、そのご冥福をお祈りします。
Q 費用についてはどうでしょうか。
A 御遺体を大学にお迎えし、御遺骨をお返しするまでの費用は全て大学が負担致します。ただし、葬儀を行う場合は、ご家族負担となります。
Q 御遺体との最後のお別れは。
A 最後のお別れは、自宅、病院、葬儀場等でしていただきますようお願い致します。献体された御遺体は大学に到着すると、保存処置を行います。それ以降の面会は出来ません。
Q 献体登録者が死亡した時は、どうすればいいですか。
A ご遺族あるいは身近な方は、会員証に書かれた「琉球大学医学部学務課」へお電話下さい。
ご遺族からご連絡いただき次第、担当がお電話で献体の意思を確認させていただいた後で、お引き取りの時間、方法などをご相談してから、ご遺体をお迎えに参ります。大学へのご遺体移送費、火葬費は、大学で負担します。
Q 御遺体の保存方法は。
A 大学で防腐処置を行った後、実習の時期まで一体ずつ丁重に保管庫に安置します。
Q 御遺骨の返還は。
A (返還の時期) 解剖学実習の時期が決まっているため、会員の亡くなられた時期によっては、およそ二年位、またはそれ以上お待ちいただくこともあります。
(返還の方法) 解剖学実習が終わりましたら、火葬場にて、御遺族の参列の下、火葬に付された後、御遺骨を御遺族にお返し致します。
なお、火葬については、大学からお電話での事前確認と、お手紙でお知らせします。
当日ご都合等で出席できない御遺族は、大学と打ち合わせの上、返還の日時を決めて下さい。
Q お通夜、告別式を行いたい場合はどうすればよいですか。
A 24時間以内の献体をお願いしていますので、お通夜、告別式はその時間内に行っていただいて、大学に献体ください。時間がかかる場合は、お通夜の後、献体を先にしていただいて、遺髪や遺爪で、告別式を行っていただくこともあります。葬儀にかかる費用については御遺族の負担となります。
Q 献体をする時の衣服は、どのような服装がよろしいでしょうか。
A ご献体頂いた時の服装は、ご家族のお気持ちのまま、どのような服装でも差し支えございません。
Q 臓器提供をしたいがどうしたらいいか。
A 亡くなった後、臓器を摘出しますと、遺体の防腐処置ができなくなり、献体をすることができません。臓器提供を行うか、献体をするかのどちらかを選んで下さい。
臓器提供に関する問い合わせにつきましては、(社)日本臓器移植ネットワークのフリーダイヤル0120-78-1069までお問い合わせ下さい。
Q ペースメーカーをつけてますが、献体できますか。
A 何の問題もございません。どこから入れて、どこにペースメーカーを入っているかという医学生の勉強にもなります。
Q でいご会で琉球大学への紹介状は書いてもらえるのですか。
A 残念ながらでいご会は医療機関ではありませんので、出来ません。琉大病院の受診を希望される場合は、かかりつけの先生に紹介状を書いて頂き、受診して下さい。
Q 献体に関する法律はあるのですか。
A 昭和54年の秋に、日本学術会議は内閣総理大臣にあて、「献体登録に関する法制化の促進について」という勧告を行いました。法制化されるということは、医学教育における献体の意義を国が公に認めることになるので、重要な意味を持ちます。この勧告をきっかけとして、国会でも献体に関する論議が始まり、昭和57年度からは献体者に対する文部大臣からの感謝状贈呈が行われるようになり、また、「医学および歯学教育のための献体に関する法律」が、昭和58年5月に国会で可決、成立し、同年11月25日に施行されました。
Q 状況や心境が変わり、献体登録を取り消したい時はどのようにしたらよいですか。
A 退会はご自由です。琉球大学でいご会事務局(098-895-1078)までご連絡下さい。
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「献体」についてのQ&A
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